 | 二百三高地 B0000TCN88
■Amazonエディターレビュー 日露戦争最大の激戦となった二〇三高地の戦いをモチーフに、そこに関わった軍人や兵士、そして民間人とあらゆる階層の激しくも苛酷な人間模様を、舛田利雄監督が堂々3時間の流れの中で一気に描ききっていく戦争映画超大作。 高地の突撃を繰り返しながらも戦死者が続出するだけでまったく成果を上げられず、非難を浴びる乃木希典大将(仲代達矢)と、なぜか彼を交替させようとしない明治天皇(三船敏郎)。そして親友の乃木を見かねて現れた児玉源太郎大将は「味方の弾が味方に当たっても構わない」と豪語する。そんな中、兵士たちは疲弊し、次々と斃れてゆき、かつてロシアとその国の文学を愛していた教師(あおい輝彦)の心には、ただ敵に対する憎しみだけが募っていき、ついにその想いは乃木に対してぶつけられていく。 勝とうが負けようが、残されるものはただ兵士たちの無為の死のみという戦場の現実を露にした傑作。さだまさしの歌う主題歌『防人の詩』も大ヒットした。(的田也寸志) |
 | 犬神家の一族 B00005HKPR
■Amazonエディターレビュー 大富豪・犬神佐兵衛(三國連太郎)が死に、その莫大な遺産の相続をめぐって一族の間で猟奇的な連続殺人事件が勃発する。名探偵・金田一耕助(石坂浩二)の推理やいかに? 1970年代、低迷の一途をたどっていた日本映画界に新風を吹かせた角川映画の記念すべき第1作。横溝正史の名作探偵小説を、大のミステリー小説ファンでもある名匠・市川崑監督が、絢爛たる映像美と卓抜したセンスで撮り上げ、単なる謎解きものの域を超えた、日本映画でしか表現できえないエンタテインメントの傑作を見事にものとした。以後、国内では横溝ブームが巻き起こるとともに、市川監督は本作を含めて計5本の石坂主演の金田一シリーズを演出することにもなる。よれよれ袴にボサボサ頭の名探偵を原作通りに映画で登場させたのは、実はこれが初めて。残酷な物語にもかかわらず、ユーモアも巧みに盛り込まれている。優雅で美しい大野雄二の音楽も実に効果的だ。(的田也寸志) |
 | 病院坂の首縊りの家 B0001W8HUM
■Amazonエディターレビュー 市川崑監督、石坂浩二主演の名コンビによる横溝正史原作シリーズの最終作。「病院坂の首縊りの家」と呼ばれる古い館に、人間の生首が風鈴のように吊るされるという猟奇事件がぼっ発し、やがてそこから次々と惨劇が繰り広げられていく。 名探偵・金田一耕助は、なんと生首の現場におもむいた際に、犯人は誰であるかを見抜いており、その模様は映像でもきちんと描かれているので、目をこらして観てもらいたい。また本作は金田一最後の事件であり、原作ではおよそ28年にも及んでの事件解決となるのだが、映画化に際しては、それを数か月に凝縮している。 横溝夫妻も冒頭とラストで特別出演し、シリーズの終えんをねぎらってくれているのがうれしい。シリーズ常連キャストも、それぞれ名演。特に『無法松の一生』さながらのいでたちと雰囲気で迫る小林昭二がすばらしい。(的田也寸志) |
 | あしたのジョー2 VOL.3 B0000UN3L8
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 | あしたのジョー2 VOL.8 B0000XKC28
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 | 大日本帝国 B0000TCN8I
■Amazonエディターレビュー 日本が“大日本帝国”と呼ばれた頃に勃発した太平洋戦争を通して、その激動の波にのみこまれていく人々の姿を描いた戦争映画超大作。そのタイトルと戦犯・東条英機首相を主人公に据えているという点から、映画完成前より激しい上映反対運動が展開されたが、実質東条(丹波哲郎)は国民のことなどニの次といった天皇主義者としてのみ描かれ、やがてドラマの焦点は戦場に赴いた男たちの苛酷な運命に絞られていく。 中でも秀逸なのは、あおい輝彦と関根(現・高橋)恵子の床屋夫妻が紡ぐエピソードで、いつしか戦争の虜と化していく夫を、妻は自分の肉体をもって救い出す。その一方で、戦争に懐疑的だったキリスト教徒(篠田三郎)は心ならずも民間人を虐殺し、まったく弁解することなく「天皇陛下万歳」と叫んで処刑されていく。 『二百三高地』に続いてコンビを組んだ舛田利雄監督と脚本・笠原和夫は、天皇の戦争責任や、勝者が敗者を裁く理不尽さなどにも言及しながら、前作以上に戦争の愚かしさを力強く描出した。だからこそ、国家に奪われようとしていた夫を奪取し得た妻のラストの涙が誇らしく光り輝くのである。(的田也寸志) |
 | あしたのジョー2 VOL.4 B0000UN3LI
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 | あしたのジョー2 劇場版〈ニュープリント版〉 B00008BDEW
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 | あしたのジョー2 VOL.2 B0000CET9I
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 | 雲霧仁左衛門 B00008CHC6
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