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 | NHKドラマ 私が愛したウルトラセブン(DVD2枚組) B00006JLAF
■Amazonエディターレビュー 1967年に放映が開始された、円谷プロの「ウルトラセブン」の制作にかける監督、脚本家、俳優たちの姿を当時の出来事をベースに描いたドラマ。実際に「ウルトラセブン」でも脚本を執筆していた市川森一が、本作の脚本を手がけている。演出は佐藤幹夫。 第1部「夢で逢った人々」では、「ウルトラセブン」の制作発表直前に起こった交通事故でアンヌ役の女優が重傷を負ってしまう。その代役にアルバイトの女子大生・菱見百合子(田村英里子)が抜擢される経緯が中心の展開となっており、そのプチグラマーなスタイルが「セブン」当時の菱見(現・ひし美)を彷彿とさせる。第2部「夢見る力」は、「セブン」制作も終盤を迎えた頃、脱走したベトナム兵を撮影隊に紛れ込ませてしまうスタッフと、故郷沖縄へ去っていく脚本家・金城哲夫が中心に描かれる。金城には佐野史郎が扮しており、故郷へ帰ることを円谷英二(鈴木清順)に告げ、彼の時計を貰うくだりは、味わい深いシーンとなっている。なお劇中劇の形で再現される、上原正三のシナリオ「三百年間の復讐」は、実際に上原が「セブン」のために執筆しながら実現しなかった作品で、その一部ではあるが初の映像化となる。競作の形で石川(モデルは明らかに市川森一)が執筆した「他人の星」は、「盗まれたウルトラ・アイ」として映像化され、「セブン」の代表作の1本として現在でも高い評価を得ている作品。(斉藤守彦) |
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