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 | 電子メールプロトコル―基本・実装・運用 4873110289 オライリー・ジャパン
■Amazonエディターレビュー 現在のインターネットサービスを支えるのになくてはならないサービスのひとつに電子メールがある。現在ではあらゆる伝達手段の中でも即時性や簡便性に優れた手段としていたるところに普及しており、その恩恵にあずかる人は数知れない。 本書はその電子メールのプロトコルの基本、実装、運用について説明したものである。電子メールで用いられているPOP、IMAP、SMTPなどのプロトコルをはじめ、メールにファイルを添付するときに用いられるMIME、個人データの交換に用いられるvCard、メールボックスといった、電子メールを構成するのに必要なの要素が網羅されている。説明はこれらの要素を規定しているRFCの記述をもとに構成されているので、実用上これ以上詳細な説明はないというレベルの解説がなされている。もし本書でも不明な点がある場合は巻末に付録として関連するRFCが掲載されているので、これを使って調べることもできる。 さらに電子メールの実装を行うプログラマー向けにPerlとJAVAのAPIリファレンスと、実際に電子メールをアプリケーションに組み込む際の実例も掲載されており、これらの言語を扱うプログラマーが本書を傍らにおいて参照できるように配慮されている。このように、本書は電子メールのしくみや規定について詳細に述べられているが、特定のメール配信プログラムなどについては、ある程度の知識がないと、本書のみでメールサーバを設定・構築することは難しい。またマイクロソフトのMessagingAPIも掲載されていないので、注意が必要である。 本書は電子メールを根底からマスターしたい人や電子メールをアプリケーションに組み込もうとするプログラマーにとって優れた参考書となることは間違いない。(斎藤牧人) |
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