しかし、本CDの目玉となるのは最後に収められた「CHINA NIGHTS」だろう。この曲は、「上を向いて歩こう」に次いで全米発売され58位まで上昇したけれど、当時日本では発売されず、長いこと幻の作品として知られていたもので、渡辺はま子の「支那の夜」のカバー。東洋風のアレンジが、いかにもアメリカのマーケットを意識した感じでおもしろく、テイスト・オブ・ハニーによる「SUKIYAKI」のカバーを思い出してしまった。(木村ユタカ)