 | ジョゼと虎と魚たち(通常版) B0002JDUW4
■Amazonエディターレビュー 大学生の恒夫は、乳母車に乗って祖母と散歩するのが日課の自称・ジョゼこと、くみ子と知り合う。くみ子は足が悪いというハンディキャップを背負っていたが、自分の世界を持つユーモラスで知的な女の子だった。そんな彼女に恒夫はどんどん引かれていき、くみ子も心を許すが、ふたりの関係は永遠ではなかった。 『金髪の草原』の犬童一心監督が、田辺聖子の短編小説を映画化。くみ子演じる池脇千鶴は、関西弁でぶっきらぼうなくみ子の中の女性の部分をデリケートに見せて名演。妻夫木聡は、男の弱さ、ずるさ、情けなさを恒夫を通して見せていくが、恒夫が憎めない男になったのは、心の奥まで透けて見えるような彼の純な演技あってこそだろう。エロティックで美しくて切なくて泣けてしまうラブシーンも出色。恋愛の幸福感と背中合わせの残酷さを見事に描いた傑作だ。(斎藤 香) |
 | Summer Snow BOXセット B00005HQX0
■Amazonエディターレビュー 2000年にTBSで放送されて話題を呼んだ、小松江里子脚本の青春ドラマの佳作。両親を幼い頃に亡くし、弟と妹の親代わりとしてサイクリングショップを切り盛りする夏生(堂本剛)。心臓病を患いながらも、人と同じように生きたいと体に無理をして銀行に勤めるユキ(広末涼子)。ふとしたことから出会う2人の淡い恋愛ドラマを軸に、難聴をコンプレックスにする弟、幼なじみの子どもを身籠もってしまう妹、その相手で悪い仲間に引き込まれていく少年ら周囲の人々の、逆境になおも前向きに立ち向かっていく姿を描く。 ともすれば気恥ずかしいくらいに前向きな思いが作品を貫くが、そこに照れも同時に描くことでバランスをとり、衝撃のラストではあるものの相当にすがすがしい印象を残す。(田中 元) |
 | 大奥スペシャル~幕末の女たち~ B000657Q38
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 | 猫の恩返し / ギブリーズ episode2 B00008WI78
■Amazonエディターレビュー 『猫の恩返し』:宮崎駿が企画し、新人・森田広幸が監督したスタジオジブリ作品。同社の1995年度作『耳をすませば』の姉妹編的要素をもつ作品でもあり、原作は柊あおい。車にひかれそうになった猫を助けたことから、猫の国に招かれた高校生少女ハル(声:池脇千鶴)の冒険を、ジュヴナイル感覚で描いていく。 作画や演出タッチなど従来のジブリ作品とは大いに異なり、冒険のダイナミズムよりも、どこかはかなげで淡々とした思春期の味わいをこそ強調している節もある。いわば21世紀のジブリ・アニメの模索の始まりともいえる作品だ。 はじめはハルを息子の嫁にと願っていながらも、その息子に恋人がいるとわかるや、自分の嫁にと無理強いする傲慢な猫の王様の声を、丹波哲郎がこの名優ならではの怪演で披露し、映画的な間を多いにもたせている。(的田也寸志)
『ギブリーズ episode 2』:架空のアニメ製作スタジオ「ギブリーズ」で働く面々を主軸に据えての日常を描いた、スタジオジブリの短編アニメで、監督は『ホーホケキョ となりの山田君』の演出を担当した百瀬義行。名物カレー屋とギブリーズとの熾烈な激辛カレー対決を3D・CGを駆使して描いた『カレーなる勝負』や、マイムマイムのメロデイをバックに小学校時代の恋を回想するパステル・タッチの『初恋』など、4つのショート・ストーリーが繰り広げられていくが、それぞれ描写の手法を変えているのがおもしろい。 声優は西村雅彦、鈴木京香、小林薫など、ジブリアニメならではの豪華布陣だが、こうした実験的短編は、専門の声優を起用した方がケレンが加わって良かったのではないかとも思う。(的田也寸志) |
 | 大奥 DVD-BOX B00012T1NY
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 | digi+KISHIN DVD 池脇千鶴 B00009AV0V
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 | 化粧師 B00006ITSU
■Amazonエディターレビュー 大正時代、化粧師(けわいし)として生きる青年・小三馬(椎名桔平)は、その化粧によって女たちの生きざまや信念、そして人生までをも変えていく…。 石ノ森章太郎の人気コミックを、舞台を江戸から大正に移しかえて描くヒューマンドラマ。これが映画デビュー作となる田中光敏監督は、撮影や美術などを映画的効果として昇華させながら、化粧さながらに映えていく女たちと、彼女らを化粧で後押しする男の偶像を真摯に描いている。椎名が寡黙な主人公を好演。女たちには管野美穂、池脇千鶴、柴咲コウなど。特に元気はつらつの中に報われぬ恋の哀しみを秘めた管野の演技が素晴らしい。平成「ガメラ」シリーズなどで知られる大谷幸の音楽も、久々に彼の繊細な良さが描出されている。(的田也寸志) |
 | 火消し屋小町 DVD-BOX B0002VL5FQ
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 | きょうのできごと スペシャル・エディション B0002ESL32
■Amazonエディターレビュー 『GO』などの行定勲監督が、妻夫木聡、田中麗奈ら、日本映画界を代表する若手俳優を集めたアンサンブル・ドラマ。ある一日の午後から翌朝までの短い時間を描く。京都の大学院に進んだ正道の新居に、引っ越し祝いで集まる友人たち。酔っぱらって本音を吐き出す者。能天気にくつろぐ者。彼らの一夜の人間模様に、ビルの隙間に挟まれた男と、浜に打ち上げられたクジラのニュースが同時進行する。微妙に時間軸がずれる手法も、あざとさはなくすんなりと全体になじんでいる。 関西弁を流暢にこなし、リアルな会話を交わす俳優たちのおかげで、観ているうちに、いつしか飲み会の輪に入っているような錯覚を覚える。ふたりの女性の間ではっきりと思いを言い出せない妻夫木、酔って男たちの髪を切る麗奈など、すべての動きや表情がナチュラル。だれもが自分と似たようなキャラを発見し、心地良さと切なさに包まれる。夜の宴会はもちろん、朝の浜辺に至るまで、映像もその場の空気感を的確に伝え、正道の家を中心にした京都の町屋の風景がノスタルジーを誘う。(斉藤博昭) |
 | ジョゼと虎と魚たち 特別版 (初回限定生産2枚組) B00014N7MI
■Amazonエディターレビュー 大学生の恒夫は、乳母車に乗って祖母と散歩するのが日課の自称・ジョゼこと、くみ子と知り合う。くみ子は足が悪いというハンディキャップを背負っていたが、自分の世界を持つユーモラスで知的な女の子だった。そんな彼女に恒夫はどんどん引かれていき、くみ子も心を許すが、ふたりの関係は永遠ではなかった。 『金髪の草原』の犬童一心監督が、田辺聖子の短編小説を映画化。くみ子演じる池脇千鶴は、関西弁でぶっきらぼうなくみ子の中の女性の部分をデリケートに見せて名演。妻夫木聡は、男の弱さ、ずるさ、情けなさを恒夫を通して見せていくが、恒夫が憎めない男になったのは、心の奥まで透けて見えるような彼の純な演技あってこそだろう。エロティックで美しくて切なくて泣けてしまうラブシーンも出色。恋愛の幸福感と背中合わせの残酷さを見事に描いた傑作だ。(斎藤 香) |